小胞体ストレス反応を制御する技術を有するInFlectis BioScience(フランス)のSeries Aラウンドを同地の投資家と共同でリードしクロージングしました

06/01/2016
当ファンドRemiges Biopharma Fundは小胞体ストレス反応を制御する技術を有するInFlectis BioScience(フランス・ナント市)に出資を行いました。同地の投資家であるCM-CICと共に投資シンジケーションをリードし、同社Series A投資(総額4.5百万ユーロ)を実行いたしました。Series A投資家は一定条件下、更に1.5百万ユーロを出資するオプションを有しています。

同社の開発品目であるIFB-088は経口投与可能な低分子化合物でシャルコー・マリー・トゥース病の治療薬として開発されています。IFB-088はタンパク質翻訳開始因子eIF2αのフォスファターゼPPP1R15A-PP1Cの低分子阻害剤です(注参照)。

当初はシャルコー・マリー・トゥース病治療薬として開発されますが、潜在的には他の神経変性疾患治療薬の開発を視野に入れています。

同社は加齢性神経変性疾患等、タンパク質の折りたたみ構造不全から生じる疾患をターゲットとする低分子化合物ライブラリを含むプラットフォーム技術を有しています。

Remigesからは稲葉が取締役会に参加し同社の付加価値向上に務める予定です。

注:
小胞体ストレスに晒された細胞では、小胞体ストレス反応としてPERPの活性化によりタンパク質翻訳開始因子eIF2αはリン酸化され、タンパク質発現が低下します。一方、eIF2αのリン酸化に引続き、フォスファターゼPPP1R15A-PP1Cが発現し、eIF2αを脱リン酸化することでタンパク質発現が回復します。IFB-088はこのPP1CのサブユニットであるPPP1R15Aを選択的に阻害することで、小胞体ストレスに晒された細胞内のタンパク質発現を調節し、細胞を小胞体ストレスから守ります。